チャンスは平等だが、不公平が生じるワケ

チャンスは平等である。

いきなりこんなことを言われると、「イヤイヤ、バカを言うな」と言われそうだが、実際にとある研究によればチャンス平等にあり、チャンスに気が付く人間が成功を収めると言われています。

ウエスタンワシントン大学の研究で非常にユニークなものがあるので紹介します。「金のなる木」と言う実験では、大学のキャンパスで多くの学生が通る気に「ドル札」を吊るしておき何人が気がつくのかについて調べた研究です。

結論、ドル札に気がついた人は通り縋った人のうち「6%」と言う結果が出ています。つまり、94%の学生はそこにドル札が吊るされているのにも関わらず気がつかないのです。

さて、この研究では通りすがった人に対して平等にドル札を吊るすというチャンスを提供しています。条件は全員同じです。ではなぜ、6%の人間は気が付くことができたのでしょうか?

今回のケースの場合は、普段から木を目にする習慣があったと言うのが非常に大きい方思います。木をみることが習慣化された学生にとってはいつも通り目を向けた先に「ドル札」が吊るされているワケですから、気がついて当然です。

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このようなユニークな研究結果から、1つのことが言えると思います。気が付ける力がもの凄く大切であると言うことです。我々が生きる社会や、スポーツではチャンスは偶発的に発生したり、特定の人に向けて提示されることが多いと思います。

サッカーで例えるのであれば、スタメンの選手が怪我をして急にチャンスが生まれるようなものです。さて、この時にチャンスを掴むのは同一ポジションで2番目に上手い選手なのか?と言う問題です。

様々なパターンが考えられて、もし2番手の選手が試合前のフォーミングアップを怠るような選手の場合、急遽試合に出すなら、同じDFで体が作れている選手の方がいいかもなと監督は考えるかもしれません。また、いつもと異なるフォーメーションをしてみようと考えるかもしれません。ベンチ選手に対して与えられたチャンスに対してそれぞれの「姿勢」によって監督の考えは迷走させられます。

また、同一ポジションの2番手の選手が1番手の選手が怪我をしたことも知らずにトイレにいたとしましょう。その選手は試合に出られる可能性をあるのかが気になるところです。

このように、チャンスがあった際に「気が付く力」は何よりも重要視されます。このチャンスに気が付く力を養う絶には普段から周りを見渡す力を養ったり、日頃からチャンスが転がっていないか目を配ることから始めることが重要になります。

サッカーに限らずいかなる場面でチャンスは転がっています。気がついた人は惜しかった、成功したとなりますが、スルーしている人も当然います。気が付く土俵に立てるように、チャンスは平等に訪れるものと認識し、日頃から目を配らせることが何よりも大切なのです。

そんなことに気が付かされる、ウエスタンワシントン大学の「金のなる木」の研究でした。







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